ヨウカイはヨウカイに引かれる
とあるお山の上の神社に行ってきました。
日本の神さまって、いいやつも居ればやなやつもいて、それこそ八百万の神っていうほどいっぱいいますよね。
お米にもいるし。
それって、畏怖すべき存在というか、自分とは違う得体の知れない何か崇高な存在、だと思うんです。
自分とは違う得体の知れない存在。
お山の上の神社に向かうには鬱蒼(うっそう)とした木々の間を抜けて行くんだけど、
「熊出没注意!林の中に入らないでね♡」
なんて表示があるんですよ。
え、林。All林ですやん。
熊さん出てくるかも…と少しの緊張感と恐怖心を携えて神社に向かうわけです。
その感覚って、
自分とは違う得体の知れない存在
に出会うかも知れない感覚、とごく似てると思うんですよ。
だって、
「木があります」とか、「カラスがいます」とか、表示があっても、なんとも思わないじゃないですか。それって向こうの存在が自分にとって害を成さないって知ってるからですよね。
さらに言えば「りすがいます♡」なんて表示があったらむしろ喜ばしいくらいなもんです。
何が言いたいかというと、
カミサマ≒ヨウカイ≒イキモノ
ってことです。
熊さんがいるかもしれない林の中に入った時の、少し怖いような感覚。それってイキモノとしては普通な事だと思うんです。
ニンゲンとして生きていると、ニンゲンだけの世界で囲われて、そういう、得体の知れない存在への恐怖心、リスペクトを忘れがちになります。
科学的には無いと言い切れるような事も、
イキモノの感覚的には大いに有りなんだと思うんです。
くくればカミサマ、ヨウカイ、ニンゲン。
そのボーダーってなんですかね。
ニンゲンだけしか知らないから分からないんだけど、向こうの者達はニンゲンをどう見てるんですかね。
近くで音楽フェスをやっていて、お山の上からでも音がすっかり響いて聴こえてて、ニンゲンてうるさいなぁ、なんて思ってたんですが、
もしかしたらこのお山の木や、それこそカミサマも聴いて楽しんでるのかも?!
なんて思った次第です。ニンゲンがヒーリングだぁ、パワースポットだぁ、なんて言って小鳥のさえずりを喜んでいるように。
うーん、ニンゲン的な考え方。